よくあるQ&A

▽ 植え替え作業

一番花を観賞後に、夏に向けてもう一度楽しむための植え替えについて・・・

最初に、草姿の乱れを整え新芽を多く発生させる為に行うピンチ作業について。
写真のように花房の下の新芽の上辺りが、ハサミを入れる最適な位置です。


カット作業を終了した画像です。
今回の植え替え品は実験観察したbQのシルクレッドで、傷みもなく元気も良いのでわずかなピンチとしました。ハードなピンチは植物にストレスを与えます。元気の無い物は多く刈り込んだり、古土を落として植え込んで下さい。


用土は市販の物を使われると思いますが、特別にこだわる必要は無いのですが、土台と成る基本部分ですので評判の良い用土をお勧めします。ちなみに我が家の用土は、培養土(田土を堆肥と1年間積んだ物)、砂、腐葉、落花生ガラ、ピート、炭、鹿沼土、ヘゴパウダーを混合した物を使用。


夏に向けての移植ですので、少し大きめの鉢に植え替える方が良いです。
生育も旺盛で、乾きやすいので鉢容積が多いほうが管理が楽です。寒い時期に向かう場合は、乾き難く水遣りが難しいので小さめの鉢を撰ぶ。


上記の実際の比較事例です。
左の4寸→6寸(18cm)鉢への植え替えを推奨します。夏以降は右側の4寸→5寸(15cm)で良いです。肥料は緩効性の物(IB化成を10〜15粒)を転がして置く。直射日光の当たる屋外で管理すること。

以上が植え替え手順ですが、管理として注意する事は水遣りを怠らない事です。
温度が上昇を続ける時期ですので多目の潅水でも底水が停滞することも無いの であまり気にすることは有りません。

FAQへ戻る


 ダニ対策

高温乾燥期に多発するダニ防除の、家庭で出来るこだわり対応

農場での対処

5月〜10月の高温期にはダニが多発しますが、温室内の生産現場では一年中発生し、防除には何時も悩まされています。
その理由は、如何なる殺ダニ剤に対してもそれぞれの薬に対して抵抗性を持ったダニが居るそうで、同じ農薬を使い続けるとそれに耐性を具えたダニが繁殖してしまい効果が無くなるからです。しかも繁殖力が速くて7日〜10日位で卵から成虫になり次々と増えていく為です。又、生産現場での栽培方法が一鉢ごとの頭上潅水ではなく、自動による底面給水生産を行っている為に植物は常に乾燥状態で、ダニの繁殖条件が整っているからです。
したがって、生産現場では下の図のような農薬のローテーションを組み、特定の耐性を持ったダニの繁殖を抑えています。

合成ピレスロイド系
ピラゾール系
 塩素系 
 ↓
マクロライド系
ビフェナゼート系
 硫黄系 

家庭での対応

家庭では、生産農場のように効率的な防除計画を組むことは不経済で無駄が生じやすいので、ダニの特性をふまえて家庭ならではの防除方法を考案しましたので参考にして下さい。

百聞は一見にしかず、ただ薬液に浸けこむだけです。


殺ダニ剤の場合
効果は非常に高い、掻けムラが無く直に薬が付くからです。
【謹告】
ドブ漬け方法は、各殺ダニ剤の農薬取扱方法に無いためコンプライアンスに反するかもしれません。


デンプン液の場合
ダニの気門封鎖には最高の処理方法です、浸けこむだけで葉裏まで100%液が付着します。
いずれも、20〜30秒間以上浸けこんでください、長ければ溺死も可能になると思います。
こだわり対応の方にはデンプン液防除は一押しです。
とにかくダニは、葉裏に生息していますので発生抑制には、葉裏が水で濡れる事が多いと少しは効果が有ります。


FAQへ戻る